2011年11月23日 15時43分
語り部 開催!
本日、“語り部”が当協議会で行われました。
今回の語り部さんは大島光春さん(69)です。
大街道新橋付近で被災し、建物の屋上に逃げ一命を取り留めました。
「津波が、周りの建物や車をあっという間に呑み込んでいく姿を見て
すべてが終わったと思った。
悲惨な光景を唖然としながらただ見ていることしかできなかった。
雪が降り、気温がぐんぐん下がっていく。
低体温症で意識朦朧とする中、『絶対、生き延びてやる!』と思い続けた」
「翌日、街中が瓦礫だらけ。家も車も失い絶望だった。
着る物などが支援物資で届き始めたころ、
ボランティアの方々も続々とやってきて瓦礫を懸命に片づけてくれた。
地元の人でさえ嫌がることも
ボランティアの人が積極的に動いてくれてとても助かった。
地元の人たちみんな、本当に感謝しています」
質疑応答でのこと、最後の質問で、
「石巻市民としてこれからどうしていくべきだと思いますか?」
と聞かれ、「この先の石巻市の計画や案が具体化されていない状態で、
まだ何をどうしたらいいのか、わからない。未だ不安のままです。
あの時の気持ちを忘れず、みんなで前に進むしかないですね」
と答えていました。
語り部を通して、少しでも多くの人に
大震災や大津波の事を知ってもらいたい、
そして今後何かの時に役立てて頂けたら幸いです。