2011年12月29日 23時09分
石巻入りと、自立支援
先日、東京からのボランティアの方々の前で少し話をさせていただく機会が
ありましたが、現在も全国各地の方が「被災地のために何かできないか」
という思いを持っておられることを感じました。
3月11日、海外にいた私は津波の映像をインターネットで見てから、
いてもたってもいられず、23日に帰国し、色々な方のご好意があって、
29日に石巻にやってきました。
その頃は国道も冠水し、あたりは圧倒的な瓦礫と匂いで満ちていました。
翌日から物資配布作業に加わったのですが、水も電気も来ておらず、
道路は冠水するような状況の中、さぞ困ってるだろうと思って訪問した
地元のおばさんに、いきなり打ちのめされました。
「ここは足りてるからよそに持って行ってあげて。」
思い返せば、初仕事で聞いたその言葉がきっかけで、
自分の中での「自立支援」の方向性が定まったように思います。
「自立支援」
口に出すのは簡単だけど、実行するのはとても難しい。
でも、東北の人達となら、一緒に立あがっていけるように思います。
来年のささやかな願いは、このおばちゃんに会いに行くこと。
被災地では、寂しい思いで過ごされている方々も
沢山おられるのかもしれませんが、少しでも良い年末年始を
迎えられることを心より願っています。
寄稿 事務局 中川