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2012年5月11日 13時54分

栄存(えいぞん)法印

 江戸期は石巻湊村の話です。その領主と霊験あらたかな法印との確執話。とても有名な話で気が引けますが…。
 
領主は笹町重頼、法印は栄存。栄存は重頼の養父笹町但馬に招かれ牧山の長禅寺を再興しました。洪水を呼ぶ祈祷で北上川河口の土砂を一気に押し流す法力をみせました。
 人々の信望を集める栄存に跡を継いだ重頼は嫉妬、島(江島)流しにします。栄存は島で呪い続けたそうですが、笹町家の無事を知りつつ死んだそうです。その間際、栄存は島民に死体は逆さに埋めよと言い残したのです。ある夜、厠に立った重頼の前に逆さになった栄存が現れました。重頼は刀を取り切りつけましたが自分の太ももを切り、騒ぎに駆けつけた妻、息子安頼を切り殺してしまいました。その後、重頼は狂い死に、二人の娘も変死し笹町家は断絶したそうです。死後50年たち分骨して建てたのが牧山の栄存神社です。
 
栄存神社
 栄存は戦国の武将片桐且元の孫で政宗の知遇を得た真言密教の僧だそうですが、高僧なのに恨みの深さは尋常ではありません。湊地区の大火では栄存を助けた高橋という家だけが焼失を免れたそうです。また安頼の墓(湊・慈恩院)が倒れたままです。たたりを恐れて誰も直す人はいません。

倒れたままの安頼の墓
 一方、仙台に笹町家が残っており江戸も後期、笹町家の門口に僧が現れ「まだ生きておったか」と言い残して姿を消したという話もあります。人の恨みはそれだけ怖いという話でしょうか。

※赤い印の部分が今回の「ちょこっと話」に出てくる場所です

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